[Ruby]paiza Bランクレベルアップメニュー 文字の重複カウント (paizaランク D 相当)の解説

こんにちは！じゃいごテックのあつしです。

今回はpaiza Bランクレベルアップメニュー から文字の重複カウントという問題を解説します。

この問題集は文字列に関する4個のSTEP問題(D級)とFINAL問題(D級)で構成されていて、STEP問題を解いて行けばFINAL問題も解けるはず！となっています。

STEP問題を解いてみる

STEP問題は文字列の基本問題です。
簡単な解説は付けていますが、難しいと感じたら下記の記事も参考にしてみて下さい。

※過去に出題された小問題が出てくることがありますが、チケットに余裕があれば復習のつもりで取り組んでみましょう。

STEP1: 文字列の長さ (paizaランク D 相当)

STEP1 は文字列の長さを出力する問題です。

解答例

<<"EOS"

入力例1
input

出力例1
5

入力例2
abc123

出力例2
6

入力例3
0123456789

出力例3
10

EOS

s = gets.chomp
puts s.length

解答例： lengthメソッドで文字列の長さを取得して出力しています。

STEP2: 文字列の１文字目 (paizaランク D 相当)

STEP2 は文字列の1文字目を出力する問題です。

解答例

<<"EOS"

入力例1
input

出力例1
i

入力例2
abc123

出力例2
a

入力例3
0123456789

出力例3
0

EOS

s = gets.chomp
puts s[0]

解答例： 文字列[0]で文字列の1文字目を参照して出力しています。

STEP3: 配列（リスト）の要素の出力 (paizaランク D 相当)

STEP3 は指定された配列["Nara", "Shiga", "Hokkaido", "Chiba"]の要素を先頭から順に改行区切りで出力する問題です。

解答例

ary = ["Nara", "Shiga", "Hokkaido", "Chiba"]

# [解答例1]
n = ary.length
(0..n - 1).each { |idx| puts ary[idx] }

# [解答例2]
puts ary

解答例1： lengthメソッドで配列の長さを求め、0から配列の長さ-1 でインデックスをインクリメントして、配列の要素を先頭から順に出力しています。

解答例2： putsメソッドで配列の先頭から順に出力しています。

STEP4: 1文字ずつ出力 (paizaランク D 相当)

STEP4 は与えられた文字列を先頭から1文字ずつ出力する問題です。

解答例

<<"EOS"

入力例1
input

出力例1
i
n
p
u
t

入力例2
abc123

出力例2
a
b
c
1
2
3

入力例3
0123456789

出力例3
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9

EOS

# [解答例1]
s = gets.chomp
n = s.length
(0..n - 1).each { |idx| puts idx }

# [解答例2]
s = gets.chomp
puts s.chars

# [解答例3]
s = gets.chomp
puts s.split("")

解答例1： lengthメソッドで配列の長さを求め、0から配列の長さ-1 でインデックスをインクリメントして、配列の要素を先頭から順に出力しています。

解答例2： charsメソッドで文字列を1文字区切りの配列に変換して、putsメソッドで配列の先頭から順に出力しています。

解答例3：splitメソッドで文字列を1文字区切りの配列に変換して、putsメソッドで配列の先頭から順に出力しています。

文字の重複カウント (paizaランク D 相当)を解いてみる

※ paiza Bランクレベルアップメニューより

問題

攻略ポイント

問題を解く流れ

入出力例をコピペしてヒアドキュメントで変数に代入し、データを確認します。正しく受け取れていれば確認用コードは削除します。

INPUT1 = <<~"EOS"
  A
  abdeeAAbAAAbfde
EOS
OUTPUT1 = <<~"EOS"
  5
EOS

INPUT2 = <<~"EOS"
  1
  abc123
EOS
OUTPUT2 = <<~"EOS"
  1
EOS
INPUT3 = <<~"EOS"
  5
  122333444455555
EOS
OUTPUT3 = <<~"EOS"
  5
EOS

p INPUT1
# > "A\nabdeeAAbAAAbfde\n"
p OUTPUT1
# > "5\n"
p INPUT2
# > "1\nabc123\n"
p OUTPUT2
# > "1\n"
p INPUT3
# > "5\n122333444455555\n"
p OUTPUT3
# > "5\n"

続いて問題を解くメソッド（ solve メソッドとします）を変数の下に定義します。

まず、入力データを受け取る処理を書きます。

def solve(input_lines)
  # 入力データ受け取り
  c, s = input_lines.split

  # 確認用コード
  [c, s]
end

# 確認用コード
p solve(INPUT1)
# > ["A", "abdeeAAbAAAbfde"]
p solve(INPUT2)
# > ["1", "abc123"]
p solve(INPUT3)
# > ["5", "122333444455555"]

データが正しく受け取れていれば、solve メソッドに指定された範囲の文字列を抜き出す処理を追加していきます。

• 文字列sの先頭から順に参照する繰り返し処理を設定する
• 参照した文字と文字cが同じならカウントアップする

def solve(input_lines)
  # 入力データ受け取り
  c, s = input_lines.split

  # 文字列s の先頭から順に文字c と一致するかを調べる
  n = s.length
  result = 0
  (0..n - 1).each do |idx|
    result += 1 if s[idx] == c
  end

  # 確認用コード
  result
end

# 確認用コード
p solve(INPUT1)
# > 5
p solve(INPUT1) == OUTPUT1
# > false
p solve(INPUT2)
# > 1
p solve(INPUT2) == OUTPUT2
# > false
p solve(INPUT3)
# > 5
p solve(INPUT3) == OUTPUT3
# > false

あとは出力形式を整えれば完成です。

p solve(INPUT1) を puts solve(STDIN.read)(p solve(STDIN.read)でも可)に変更すれば正解となりますが、p solve(INPUT1) == OUTPUT1 -> true を確認するために、結果を改行区切りの文字列に変換して、末尾にも改行を加えます。

def solve(input_lines)
  # 入力データ受け取り
  c, s = input_lines.split

  # 文字列s の先頭から順に文字c と一致するかを調べる
  n = s.length
  result = 0
  (0..n - 1).each do |idx|
    result += 1 if s[idx] == c
  end

  # 文字列に変換して末尾に改行を追加する
  result.to_s << "\n"
end

# 確認用コード
p solve(INPUT1)
# > "5\n"
p solve(INPUT1) == OUTPUT1
# > true
p solve(INPUT2)
# > "1\n"
p solve(INPUT2) == OUTPUT2
# > true
p solve(INPUT3)
# > "5\n"
p solve(INPUT3) == OUTPUT3
# > true

確認用コードを標準入力からのデータ受け取りに変更して、動作確認をしたら提出します。
複数行のデータ受け取りなので STDIN.read を使います。（入力終了は Ctrl+D 又は Ctrl+Z)

解答コード

def solve(input_lines)
  # 入力データ受け取り
  c, s = input_lines.split

  # 文字列s の先頭から順に文字c と一致するかを調べる
  n = s.length
  result = 0
  (0..n - 1).each do |idx|
    result += 1 if s[idx] == c
  end

  # 文字列に変換して末尾に改行を追加する
  result.to_s << "\n"
end

puts solve(STDIN.read)

他の解答例

• countメソッドで文字列sに含まれる文字cを数える。

def solve(input_lines)
  c, s = input_lines.split

  s.count(c).to_s << "\n"
end

puts solve(STDIN.read)

今回のまとめ

• 文字列先頭から順に参照する方法を扱いました。
• 文字列中に指定文字が何回出現するかをカウントしました。

繰り返しと条件分岐を駆使すれば色々な問題が解けますが、便利なメソッドもたくさんあるので、どちらもバランスよく覚えていきたいですね。